なつかしい土地の思い出 第2曲  ‐Scherzo‐                 Tchaikovsky

 チャイコフスキーがヴァイオリンとピアノの為に書いた、唯一の小品。
 1878年3月にヴァイオリン協奏曲の第2楽章として書かれながら、コチェーク(ヴァイオリニスト)やモデスト(実弟)の共感が得られずお蔵入りしていたアンダンテを、『瞑想曲』として再利用。これに『スケルツォ』『メロディ』の2曲を書き加え、滞在先のブライロフで完成させた。(なお『メロディ』は、Slow Luv Op.3にて演奏される予定)
 国際コンクールなどで、好んで使われる曲。





■Vocalize Op.34-14                             Rachmaninov

 『14の歌曲集 作品34』の最終曲。
 他の13曲が歌詞付きであるのに対し、歌詞を持たない母音唱法の曲として1915年に完成、ロシアのソプラノ歌手ネルダノ−ヴァに献呈された。
 その後、クーセヴィツキーの演奏会用として、ラフマニノフ自身によりオーケストレーションされるや聴衆を魅了。様々な楽器用に編曲され、「ヴォカリーズといえばラフマニノフの」と言われるほど、世界中で愛されている。





無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ  -Chaconne-            Bach

 ケーテン公レオポルド伯爵家の宮廷楽長を務めていた、俗にケーテン時代(1717〜1723)と呼ばれる時期に作曲された。バッハの代表的な器楽曲が量産された時期でもある。
 パルティータ第2番二短調の終楽章のシャコンヌは、ヴァイオリンの性能・表現の可能性を極限まで追求するが故に、和声・対位法的にも高度な技巧を必要とされる難曲。
 無伴奏ヴァイオリン曲の頂点に立つ曲と言っても過言ではない傑作で、ヴァイオリニストなら必ずレパートリーに加えていると言われている。
 尚、「シャコンヌ」とは、スペイン起源の古い舞曲で、短い低音を繰り返しながら、その上に変奏を構築する、一種の変奏曲のこと。





The Christmas Song                               今回のB.G.M

 1945年の暑い夏に、作詞家のロバート・ウェルズと作曲家メル・トーメによって作られた。
 最初にレコーディングして発表したのは、かのナット・キング・コール。翌年の秋にリリースされたこのレコードは大ヒットした。
 以後、クリスマス・ソングの定番として、多くのアーティストにさまざまなアレンジでカヴァされている。

 物語中の季節がクリスマスなので、書いている間、頭の中をこの曲がグルグルしていました。


                                        
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